Primary Adenocarcinoma of the Cervical Esophagus : A Case Report

2007 
今回,われわれは頸部食道に発生した原発性頸部食道腺癌を経験したので報告する。症例は76歳の女性で,主訴は咽喉頭違和感であった。内視鏡検査を施行し,頸部食道に正常食道粘膜で被われた隆起性病変を認めた。食道造影検査では,頸部食道に長さ4cmの全周性の陰影欠損像を認めた。細胞診で腺癌と診断されたため,喉頭温存下に頸部食道摘出術,遊離空腸再建術を行った。組織学的診断は高分化型腺癌であった。腫瘍は粘膜下層に主座をおき,筋層浸潤を認めたが,上皮は正常な扁平上皮で被われ,異型は認めず,食道固有腺より発生した原発性食道腺癌と診断した。食道腺由来の原発性食道腺癌は粘膜下腫瘍像を呈することが多く,良性腫瘍との鑑別に際して,考慮すべき疾患の1つであると考えられた。
    • Correction
    • Source
    • Cite
    • Save
    • Machine Reading By IdeaReader
    1
    References
    0
    Citations
    NaN
    KQI
    []