A Case of Multiple Spkenic Hamartomas with Splenic Aneurysm.

1996 
症例は57歳の女性.健康診断の腹部超音波検査で脾腫瘍を指摘され, 当院に入院となった. 入院時現症, 既往歴, 家族歴, 血液検査所見では特に異常を認めず. 腹部超音波検査およびCT検査にて, 脾内に多数の低エコーまたは低吸収域を認め, 造影CTでは均一に造影された. MRIでは, 脾内にT1強調で等信号, T2強調でやや高信号, 造影剤meglumine gadopentetate (Gd-DTPA) 投与後, わずかに造影される領域を認めた. 腹部血管造影で脾動脈は著明に拡張・屈曲しており一部に動脈瘤を形成し, 動脈相において一挙に中心まで染まる腫瘤を多数認めた. 手術は脾動脈瘤を含め脾臓摘出術を行った. 摘出標本では脾臓実質に, 境界明瞭で被膜を伴わない白色の充実性腫瘍を多数認めた. 病理組織学的検索で, 血管内皮細胞の増殖主体の赤脾髄過誤腫との確診を得た. また, 同時に摘出した副脾にも同様の過誤腫を認めた.
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