慢性閉塞性呼吸器疾患に対する温泉療法の臨床的評価.最近5年間(1993年- 1997年)の入院症例511例を対象に

1998 
1993年1月より1997年12月までの5ヵ年間に当院へ入院した慢性閉塞性呼吸器疾患511例を対象に,疾患の種類,年齢,地域分布などについて検討を加えた。1.最近5年間に当院へ入院した呼吸器疾患患者は594例で,このうち,慢性閉塞性呼吸器疾患患者は511例(86.0%)であった。これらの慢性閉塞性呼吸器疾患のなかでは,気管支喘息が416例(81.4%)と最も多く,その他.慢性気管支炎20例,閉塞性細気管支炎27例,肺気腫48例であった。2.慢性閉塞性呼吸器疾患のなかでは,肺気腫の症例が増加する傾向が見られた。3.慢性閉塞性呼吸器疾患の年齢別検討では,鳥取県内では,70才以上の症例が,また遠隔地(鳥取県外)では60-69才の症例の頻度が高い傾向が見られた。4.入院患者の地域分布では,鳥取県内からの入院患者に比べ,遠隔地(鳥取県外)からの入院患者が比較的多く,その比率は1997年度で48.4%であった。また,その分布別検討では,岡山県,兵庫県,大阪府,広島県,山口県,愛媛県からの入院患者が多い傾向が見られた。
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