Partial Lung Resection by Nd-YAG or Diode Lasers for Pulmonary Metastases.

2000 
転移性肺腫瘍の肺部分切除術にレーザー (Nd-YAGおよび半導体レーザー) を使用した. 1995年以来23例 (37病変) に応用した. 1~46カ月 (平均21カ月) の観察期間で, 断端再発は認めなかった. 手術時間, 出血量からは, やや手術侵襲は大きくなるものの, 局所コントロールに関しては, staplerを用いる一般的方法 (胸腔鏡手術も含む) と比較し, 有意に優れていた. その理由として (1) 腫瘍から一定の距離をとって, 必要充分な切除ができる,(2) 切除断端の病理検索が容易,(3) レーザーそのものの殺細胞効果等が挙げられる. 切離面の組織学的検索で, 約2.5mmの不可逆性壊死性変化が観察されている. さらに残存肺の変形をきたさないため, 肺機能温存にも有用であった. レーザーによる部分切除術は, 局所コントロールと肺機能温存の双方を満足させうる優れた方法と考えられる. なお今後は半導体レーザーがNd-YAGレーザーにかわって用いられる傾向になると思われる.
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