A case of combined hepatocellular and cholangiocellular carcinoma with malignant cells in urine and chylous ascites.

2000 
経過中に尿, 膀胱洗浄液および乳慶腹水中に腫瘍細胞が出現し, その原発巣組織型推定が困難であった肝細胞癌・胆管細胞癌の混合型 (以下cHCC-CC) の1例を経験したので報告する.症例は65歳, 男性.1993年5月, 肝機能異常を指摘されたが放置.1994年9月, 全身倦怠感などが出現し, 1995年1月, 肝硬変と多発性肝癌の診断にて当院紹介入院.多発性肝癌は治療適応なく, その病理組織学的診断は確定していなかった.経過中, 乳靡腹水, 尿および膀胱洗浄液の細胞診にて, 異型性の強い大型の核とライトグリーン好染性ないしは空胞状所見を伴うレース状胞体を有する悪性細胞の出現が認められ, 腎細胞癌もしくは腺癌と考えられたが, その原発巣組織型特定は困難であった.その後肝性脳症を併発し死亡.剖検でcHCC-CCと診断され, 前立腺転移, 全身のリンパ節転移を含む広範な転移がみられた.尿中に出現した腫瘍細胞はcHCC-CCの前立腺転移によるものと考えられた.乳慶腹水の原因は, 傍大動脈リンパ節への腫瘍転移によるリンパ管閉塞に起因するものと考えられた.
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