A CASE OF PRIMARY VOLVULUS OF THE SMALL INTESTINE IN AN ELDERLY PATIENT

2010 
症例は85歳,女性.2007年10月頃から間欠的な臍周囲痛を自覚し,食思不振のため6カ月間で10kgの体重減少をきたしたが放置していた.2008年5月激しい臍周囲痛と嘔吐を主訴に当院救急外来を受診した.腹部所見で臍周囲,および左上腹部に最強点を有する圧痛を認め,腹部X線で小腸ガスとneveau像を,腹部CT検査で腸間膜の血管を中心として小腸が渦巻状に巻き込まれるwhirl signを認めたため,小腸軸捻転症と診断し緊急手術を施行した.術中所見で,小腸は上腸間膜動脈を中心として反時計方向に360°回転していた.軸捻転の誘因となる器質的病変はなく,解剖学的異常も認めなかったため,原発性小腸軸捻転症と診断し捻転解除術を施行した.高齢者では小腸軸捻転症でも,臨床症状や検査所見が軽度であることもあり,本症例のように慢性的に経過し,急性増悪をきたすこともあるため注意が必要である.
    • Correction
    • Source
    • Cite
    • Save
    • Machine Reading By IdeaReader
    8
    References
    1
    Citations
    NaN
    KQI
    []