A CASE OF INTERNAL HERNIATION OF THE SMALL BOWEL THROUGH A DEFECT IN THE BROAD LIGAMENT DIAGNOSED PREOPERATIVELY AND TREATED UNDER LAPAROSCOPY

2009 
今回われわれは術前に診断し腹腔鏡手術が有用であった子宮広間膜裂孔ヘルニアの1例を経験したので報告する.症例は46歳,女性.突然の左下腹部痛を主訴に来院した.腹部multi-detector CTにて拡張した腸管を骨盤底に認め,子宮がやや右側に圧排され,左子宮広間膜に回腸の嵌頓が疑われる所見を認め,左子宮広間膜裂孔ヘルニアを疑った.腹腔鏡下に手術を施行したところ,約15cmの長さの回腸が左子宮広間膜に生じた異常裂孔に嵌頓しており,嵌頓腸管を愛護的に引き出し,異常裂孔は鏡視下に縫合閉鎖した.嵌頓腸管に血流障害はなく腸管切除を施行することなく手術を終了した.術後経過は良好にて術後5日目に退院となり,術後約7カ月経過しているが再発を認めていない.子宮広間膜裂孔ヘルニアは典型的な画像により術前診断が可能な疾患であり,原因不明の女性のイレウスの場合は子宮広間膜裂孔ヘルニアも念頭に置くべきである.
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