A Case of Pulmonary Carcinosarcoma with Calcification in the Tumor Observed on Computed Tomography

2012 
背景.肺癌肉腫は癌腫と異所性成分を含む肉腫の混在からなる比較的稀な腫瘍であり,その画像診断に関する報告は少ない.症例.66歳,男性.右肩痛,労作時呼吸困難を主訴に来院した.胸部X線写真にて右大量胸水を認めた.胸部CTでは右胸水および右下肺に空洞を伴う巨大な腫瘤を認めた.胸水細胞診にて悪性細胞を認め,cT3N0M1a,stage IVの肺癌と診断した.化学療法(CBDCA+GEM)を開始したが,初診時より6か月目に施行した胸部CTでは腫瘤は急速に増大し,新たに腫瘤内部に石灰化の出現を認めた.その後,全身状態の悪化に伴い7か月目に永眠された.剖検では最大径25 cmの巨大充実性腫瘤が右胸腔内全体を占拠していた.組織では扁平上皮癌成分,線維肉腫成分,軟骨肉腫成分,骨肉腫成分,横紋筋肉腫成分を認め,肺癌肉腫と診断した.CT上,石灰化を示す部位には腫瘍性類骨および骨形成を示す骨肉腫成分を認めたことから,この石灰化は骨肉腫成分の腫瘍骨に相当した.結論.経過中に腫瘤内部に石灰化の出現を観察し得た肺癌肉腫の1例を経験した.癌肉腫では,骨肉腫成分により,画像上,石灰化を示す場合がある.
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