Studies of the Antibody Produced in Milk (Part 4)

1965 
百日せきワクチン妊娠牛の乳頭または筋肉に注射, 疫した乳牛から得られた牛乳を, 63℃, 30分間の低温殺菌して粉乳を製造した。この免疫粉乳を家兎に経口投与また分離したγ-グロブリンおよびアルブミンを筋肉注射して, 次のような結果を得た。1. 分娩前2カ月の妊娠牛に対して, 乳頭から百日せきワクチン1回に2乳頭, 菌数として, 960 billion, 1週間間隔に6回, 計5,760 billionを免疫した。また分娩前乳牛に皮下および筋肉注射で, 3日間隔に20回, 計7,765 billion免疫した。2. この方法で免疫した乳牛からの初乳では, ホエー窒素として2γ, 以降40日までの免疫乳では4γで百日せき菌10 billionと凝集反応を示した。3. 免疫乳を63℃, 30分低温殺菌し, 常法によって粉乳を製造した。この粉乳の凝集価は免疫乳の約1/2に低下した。4. 免疫粉乳を特殊調整粉乳として配合した。このときの凝集価は, ホエー窒素として8~12γである。家兎に対して, 30%溶液を100~200ml/day経口投与した結果, 10匹中5匹には血中抗体が認められ, 最高32倍に上昇した。投与中止後は血中抗体価が次第に低下し, 全く消失するものもあった。5. γ-グロブリンおよびアルブミンを200mg/5ml生理食塩水として家兎に筋肉注射した結果では, 免疫乳から分離したγ-グロブリン注射家兎のみが, 血中抗体16倍となった。しかし, 注射中止後は血中抗体が速かに消失した。
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