A CASE OF PSEDOMYXOMA PERITONEI OPERATED ON 7 YEARS AFTER DIAGNOSIS IN AN ELDERLY

2003 
症例は85歳,女性.平成7年9月,心窩部不快感と食欲不振を訴え当院内科に入院した.右下腹部に限局した腹水の貯留を指摘され,穿刺にてゼリー状の腹水が吸引されたため腹膜偽粘液腫を疑われた.血清CEA 42ng/ml,腹水の細胞診はclass I.手術の承諾が得られなかった.平成14年6月,食欲不振の増悪を訴え再度入院となった.右下腹部の腹水は増加し, CTで腹水内に樹枝状の病変を認めた.血清CEAも123.5ng/mlまで増加していた. 7月15日,右傍腹直筋切開で開腹した.ゼリー状物質を可及的に除去し,回盲部を創外に露出すると虫垂はゼリー状物質が付着し完全に腫瘤に置き換わっていた.盲腸や回腸,大網には粟粒大の播種腫瘤を多数,散在性に認めた.虫垂腫瘍摘出術と腹腔用リザーバーを留置した.病理組織は虫垂粘液嚢胞腺腫であった.現在,外来にて腹腔用リザーバーよりCDDP 5 mgの反復投与を行っており,血清CEAは2.3ng/mlと正常化し腹水のコントロールも良好である.
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