A CASE OF GALLBLADDER TORSION, DIAGNOSED ON ABDOMINAL COMPUTED TOMOGRAPHY, REQUIRING A LAPAROSCOPIC CHOLECYSTECTOMY
2009
症例は89歳,女性.近医より胆石症による急性胆嚢炎の診断で救急搬送された.腹部造影CTにて胆嚢の著明な腫大と浮腫性変化をみたが,胆嚢壁の造影効果の減弱を有し,胆嚢捻転が疑われた.PTGBDは施行できなかったが,穿刺した胆嚢内溶液が血性であったことも併せて,胆嚢捻転をより強く疑い準緊急的に腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行した.胆嚢はGrossII型の遊走胆嚢であり胆嚢頸部で270度時計回りに回転していたが,捻転を解除した後は比較的容易に腹腔鏡下に手術を終えることができた.segmental typeの胆嚢腺筋症があり,その遠位側に小結石が充満し,これが捻転の後天的要因と思われた.患者は第3病日に独歩退院した.胆嚢捻転症は予備力のない高齢者に発症することが多いことから,治療のアプローチや手術時期の決定に躊躇する場合もありうるが,より侵襲の少ない術式を速やかに行なうことが望ましいと考えられ,腹腔鏡下胆嚢摘出術はよい適応であると考えられた.
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