A Case of Descending Colon Cancer with Colocolic Fistula and Jejunocolic Fistula

2006 
今回われわれは結腸結腸瘻および空腸結腸瘻を同時に形成した下行結腸癌の1例を経験したので報告する.症例は73歳女性.左下腹部腫瘤と貧血を主訴に来院した.下行結腸癌および消化管内瘻形成疑いと診断し手術を施行した.開腹すると,腫瘍は横行結腸に浸潤し,さらにトライツ靱帯から40cm肛門側の空腸にも浸潤し一塊となっていたため,結腸左半切除術と空腸部分切除術を施行した.切除標本では,腫瘍は下行結腸原発で壁外性に浸潤し,横行結腸粘膜と空腸粘膜に瘻孔を形成していた.病理組織学的には中分化型腺癌でリンパ節転移は認めなかった.大腸癌による消化管内瘻形成はまれであり,なかでも結腸結腸瘻と空腸結腸瘻の合併例は初めての報告である.
    • Correction
    • Source
    • Cite
    • Save
    • Machine Reading By IdeaReader
    2
    References
    5
    Citations
    NaN
    KQI
    []