Influence of acupuncture and moxibustion upon the R-R interval on an electrocardiogram.

1989 
心拍の周期を表わしている心電図のR-R間隔は, 迷走神経の活動を反映しているといわれており, これを自律神経の機能検査に応用する試みが近年注目されている。今回, 鍼灸刺激によるR-R間隔の変動について〓門と神門を用いて検討を行った。〓門あるいは神門の鍼刺激および灸刺激によりR-R間隔の延長, 鍼刺激によりR-R間隔の変動係数の増加が認められたが, 神門の灸刺激では変動係数の減少が認められた。アトロピン投与下では変動係数は, 〓門の刺鍼直後に著明な低下を示したが, 灸刺激では殆ど変化を示さなかった。また, プロプラノロール投与下では〓門の鍼刺激では著明な変化を示さず, 灸刺激で増加を示した。以上の事実から同一経穴においても鍼刺激と灸刺激では心調律に関与する自律神経におよぼす影響が界なることが明らかになった。
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