A CASE OF OCCULT AND INFLAMMATORY BREAST CANCER DEVELOPED AFTER CHEMOTERRPY FOR PERICARDIAL METASTASIS

2006 
今回,われわれは心嚢転移による癌性心胸膜炎で発症し化学療法後に炎症性乳癌が顕在化した特異な経過をたどった潜在性乳癌の症例を経験したので報告する.症例は32歳,女性.主訴は呼吸困難.現病歴は平成9年7月頃より主訴が出現し,胸部X線で心陰影の拡大を認め,心不全の診断で入院となった.胸部CTで心嚢水と胸水の貯留を認めたので心嚢穿刺を施行した.漿液性の心嚢水を吸引し,細胞診でadenocarcinoma cellを認めた.経気管支肺生検で悪性所見を認めなかったが,肺癌が原発巣で,その転移による癌性心胸膜炎と診断した.乳房には異常所見を認めなかった.心嚢内への抗癌剤投与と全身化学療法を施行しCRと判定し退院となった. 12月末より右乳房の発赤,腫大が出現したため外来を受診した.吸引細胞診でadenocarcinoma cellを認め,炎症性乳癌と診断した.胸筋温存乳房切除術 (Bt+Ax) を施行した.しかし両側肺転移のため初回入院後約1年後に死亡された.
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