Clinical Analysis of Patients with Multiple Spinal Injury

2001 
非連続性に多発性脊椎損傷を認めた9例に対して,その臨床的な特徴や診断上の問題点について検討した。年齢は17~50(平均26.4)歳,男性7例,女性2例で受傷原因は交通外傷6例,転落3例,来院時の神経学的重症度は完全損傷(Frankel A)3例,不全損傷6(Frankel B: 1, C: 3, E: 2)例であった。6例で合併損傷を認め,その内訳は頭部外傷2例,胸部外傷4例,腹部外傷1例,四肢骨折2例,骨盤骨折1例であった。全例で頸椎損傷を伴っており,8例で損傷部位は2か所で,その組み合わせは,上位頸椎+下位頸椎:1例,上位頸椎+胸椎:1例,中下位頸椎+胸椎:6例であった。また,1例は3か所に損傷(頸椎に2か所と胸椎)を認めた。これらの結果から,脊椎・脊髄損傷例では多発性に脊椎損傷を有している可能性があり,全身の評価および全脊椎の検索が必要である。
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