Effectiveness of methacrylamide monomer for dentin bonding

2006 
目的: 歯冠部象牙質および歯根部象牙質に対して一括処理し, 高い接着性を得ることを目的として考案されたメタクリルアミドモノマーの効果について検討した.方法: N-メタクリロイル-ω-アミノ酸 (MωA) としてN-メタクリロイルグリシン (Gly), N-メタクリロイル-β-アラニン (βAla), N-メタクリロイル-4-アミノ酪酸 (Bu), N-メタクリロイル-5-吉草酸 (Va) を合成し, MωAのカルボン酸カルボキシル基解離平衡pH (pKa) を測定した. Glyは牛歯歯冠部象牙質または歯根部象牙質に作用させる時間を変化させた場合の圧縮せん断接着強さを測定した. また, MωAを30秒間作用させ, pKaの違いによる圧縮せん断接着強さを測定した.結果: Glyの作用時間が30秒までは歯冠部および歯根部象牙質ともに接着強さが上昇したが, その後はほぼ一定値を示した. 各作用時間による歯冠部および歯根部象牙質の接着強さの差はなかった. MωAのメチレン鎖が長くなるとpKaは上昇していったが, 30秒の作用時間では, 上昇に伴う接着強さの低下は見られず, pKaの値と考え合わせ, Glyに対し, Bu, Vaは象牙質に対して侵襲の少ないプライマーであることが示唆された.結論: メタクリルアミドモノマーは歯冠部および歯根部象牙質に対して一括処理が可能で, 同等の接着性を示すセルフエッチングデンティンプライマーとして有効であることが示された.
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