Periodontal Destruction with Experimental Periodontitis and Occlusal Trauma in Monkeys. Effects According to Severity of Inflammation and Degree of Occlusal Trauma.

1996 
歯周組織の炎症と咬合性外傷が合併した場合の歯周組織破壊は炎症の程度と咬合性外傷の強さにどのような影響を受けるかを明らかにする目的で, サルの歯周組織に実験的に程度を変えて炎症を誘発するとともに, 咬合性外傷の程度も変えて合併させ, 歯周組織の変化を臨床的, X線学的および病理組織学的に観察し計測も行った。その結果, クリニカルアタッチメントロスは炎症が弱い場合は外傷を加えても変化しなかったが, 炎症が強い場合は増加した。規格X線写真上の歯槽骨の吸収は, 両者が合併すると増加し, 炎症が強い方はより著明であった。病理組織学的観察および計測では, 炎症のみの場合に比べ炎症と咬合性外傷が合併ししかも両者が強いほど歯槽骨の吸収とアタッチメントロスは増加し, 残存する歯間水平線維層の幅は減少した。これらの結果から, 炎症と咬合性外傷の合併による歯周組織破壊の進行は歯問水平線維の状態に大きく影響をうけるが, とくに歯問水平線維が強い炎症により破壊され減少すると, 外傷力によってさらに線維の断裂や血管の圧迫出血が生じ, 炎症性細胞が浸潤しやすくなり, アタッチメントロスが進行するのではないかと考えられた。
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