Management of pregnant women with abnormal cervical cytology.

1994 
過去3年間において当科を受診した妊婦2972例に対して綿棒または湿綿球にて子宮頸部擦過細胞診を実施した.結果はclass III aが16例 (0.54%), class III bが4例 (0.13%), class IVが2例 (0.07%) であった.当科ではこのような細胞診異常を呈した妊婦については極力円錐切除を回避するよう心がけており, 細胞診やコルポスコープで進行癌を示唆する所見がない場合は, 円錐切除を敢えて行っていない.初回細胞診にてclass IVを呈した2例は狙い組織診にて1例はcarcinoma in situ (CIS), 1例はsevere dysplasiaであった.2例とも円錐切除は実施せず, 保存的に経過観察を行ったところ, いずれも細胞診上はclass IVを持続した.この2例は産後の子宮全摘, 円錐切除により, 組織学的にCISであった.また, 今回の検討期間中には進行癌を示唆する症例は認められなかった.当科の管理方針は妊娠中の円錐切除に起因するさまざまな合併症を回避できる点において有用であるが, 浸潤癌におけるunder diagnosisの危険性については今後症例を重ね検討する必要があると思われた.
    • Correction
    • Source
    • Cite
    • Save
    • Machine Reading By IdeaReader
    0
    References
    0
    Citations
    NaN
    KQI
    []