Relationship between Consciousness of Bruxism and Temporomandibular Disorders in Dental Students

2011 
目的:ブラキシズムは無意識下に行われるものが多く,その有病率や病因についてはいまだ明らかではない.今回,歯学部学生を5年間追跡し,質問票によるブラキシズムの自覚の変化と顎機能障害(TMD)発症の関係について調査を行った.方法:被験者は,岩手医科大学歯学部学生のなかで TMDの現症,既往歴をもたない256名とした.調査開始のベースライン時(1年生)には被験者に顎機能に関する質問票と臨床所見の調査を行った.その後,2.5年経過時(4年生)と5年経過時(6年生)に再び同様の調査を行った.ブラキシズムは「はぎしり」と「くいしばり」について調査し,“していない”,“わからない”,“している”の3項目で回答を得た.結果:5年間の調査で256名中,190名の追跡調査が可能で,追跡率は74.2%であった.ブラキシズムの自覚は「くいしばり」で1年生時が14.2%,4年生時が20.5%,6年生時が32.1%と学年が高くなるにしたがって上昇した.また,「はぎしり」の自覚も同様に上昇した.TMDに関しては6年生時にブラキシズムとTMDとの関連が認められたものの歯科的知識に乏しい1年生時の自覚からの因果関係は認められなかった.結論:歯学部学生におけるブラキシズムの自覚は,5年間で変化し,TMDとの関連も認められた.質問票を用いた調査のみではブラキシズムの自覚を正確に把握することは困難であることが示唆された.
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