A Case of Villous Adenoma of the Vermiform Appendix.

2000 
虫垂に発生した極めてまれな絨毛腺腫の1例を経験したので報告する. 症例は78歳の男性. 右下腹部痛で近医を受診し回盲部に腫瘤を触知され紹介入院した. 腹部超音波検査, 腹部CT検査で虫垂炎による炎症性腫瘤と診断した. 経過観察中に臨床症状の軽快とともに腫瘤の消失を認め一時退院したが, 2週間後に再び右下腹部痛を伴う腫瘤形成を認めたため再入院となった. 虫垂炎による炎症性腫瘤の診断で開腹手術を施行した. 病理組織学的には虫垂炎を合併した虫垂絨毛腺腫であった. 虫垂腺腫の本邦報告例は本例を含め11例で, うち5例 (45.5%) が絨毛腺腫であった. したがって虫垂腺腫では, 他の大腸腺腫に比べ絨毛腺腫の占める頻度が高率で, 悪性化の傾向が高いと推測した.
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