A CASE OF A GIANT MUCINOUS CYST ADENOMA OF THE APPENDIX

2008 
症例は75歳,男性.主訴は上腹部痛.右腹部嚢状腫瘤,総胆管結石,両側鼠径ヘルニアを診断された.腹部腫瘤は12×6×6cm大で頭側が肝右葉,胆嚢に挟まれた上行結腸の背外側に接し,内部に壁に接した石灰化を認めたが,明らかな充実性部分は認めず,後腹膜腫瘍,腸間膜腫瘍が疑われた.注腸造影では上行結腸が背外側より圧排され,虫垂は描出されなかった.術中所見で嚢胞状腫瘤は拡張した虫垂であり,虫垂腫瘍と診断し右結腸切除術を施行した.切除標本では,虫垂は長径約12cmで嚢胞状に拡張,内腔には粘液を含んでいた.組織学的に嚢胞壁は軽度の異型性を有する核をもち,内部に粘液を有する上皮細胞で覆れていた.一部に上皮の乳頭状の増殖を認めたが,間質への浸潤は認められず,粘液性嚢胞腺腫と診断された.
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