Outcome of Extrapleural Pneumonectomy for Malignant Pleural Mesothelioma

2009 
目的.悪性胸膜中皮腫に対する胸膜肺全摘術の意義を明らかにすることを目的として,その手術成績および予後因子について後ろ向きに検討した.対象.われわれの多施設共同研究グループで胸膜肺全摘術を行った悪性胸膜中皮腫32例を対象とした.結果.症例の内訳は,男性31例,女性1例,平均年齢55.4歳であった.術後合併症は膿胸,横隔膜再建パッチの脱落などがみられ,発症率は56.3%であった.術死は2例(6.3%)にみられた.併用療法は胸腔内灌流温熱化学療法,全身化学療法などを13例(40.6%)に行った.全例の術後累積生存率は,2年および3年がそれぞれ40.1%,16.0%で,中間生存期間は16.2ヵ月であった.予後因子に関する多変量解析では,performance status(Eastern Cooperative Oncology Group)0,N0,手術時間600分未満の3因子が独立した有意の予後良好因子であった.これら3因子を全て持った症例の術後2年および3年生存率は,それぞれ64.8%,51.9%であった.結論.悪性胸膜中皮腫に対する胸膜肺全摘術は患者選択によっては良好な成績が期待できる.
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