A CASE OF BREAST CANCER WITH THE SIGN OF LESER-TRÉLAT

2006 
Leser-Trelat徴候は,掻痒感を伴う脂漏性角化症が急速に出現して悪性腫瘍を合併するもの定義されている.今回われわれはL-T徴候を呈した乳癌の1例を経験したので,文献的考察を加え報告する.症例は66歳,女性.主訴は右乳房の腫瘤と乳頭異常分泌.現病歴は以前より右乳房の腫瘤を自覚していたが,平成11年7月より乳頭異常分泌が出現したため7月上旬に外来受診.現症は右乳房全体に硬い腫瘤を触知し乳頭より黄褐色の分泌物を認めた.また胸腹部背部に多数の掻痒を伴う老人性疣贅を認めた.数カ月前より増加してきていた.穿刺吸引胞診検査は陽性であった.乳癌と診断し8月上旬に胸筋乳房切除術(Bt+Ax)を施行した.病理組織学的所見は,乳腺の病変はinvasive ductal carcinoma, f, n (-), 皮膚の病変はseborrheic keratosisであった.術後6年5カ月経過無再発生存中である.
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