A CASE OF INFECTIOUS HEPATIC CYST RESECTED

2001 
症例は67歳女性,主訴は右季肋部痛と発熱.平成12年3月14日より主訴出現,症状増悪のため精査目的にて入院となる.画像診断では肝内に多発性嚢胞がみられ,特に後区域のそれは長径12cm,内部にdebrisを認め感染性肝嚢胞と診断した.胆管との交通はなく,経皮的ドレナージ(起因菌は黄色ぶどう球菌)にて一旦症状は軽快するも再燃し,保存的治療抵抗性と判断し開腹手術を施行した.病変嚢胞は肝表面に露出しておらず,開窓術不能であったためS6~7肝部分切除術を施行した.肝嚢胞は日常的な疾患であり治療の対象となることは少ないが感染を併発した場合は経皮的ドレナージを中心とする保存的治療が行われる.しかし無効な時は開窓術などが選択されるが,本例は嚢胞壁が肝表面に露出してなかったため肝部分切除術を施行し良好な結果を得た.
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