A Case of Giant Rectal Cancer with Rhabdoid Feature

2011 
まれなRhabdoid featureを呈した巨大直腸癌を報告する.症例は75歳の男性で,肛門痛,肛門出血を認め,近医を受診した.肛門皮膚に浸潤した腫瘍を認め,直腸癌疑いにて当科入院となった.大腸内視鏡検査にて直腸Rbから肛門皮膚にかけて全周性で約10cmの腫瘍を認めた.腹部CT,MRIにて直腸下部から肛門にかけて巨大腫瘤を認め,仙骨前面に浸潤が疑われ,直腸切断術を施行した.病理組織学的診断では腫瘍細胞は核が偏在し,好酸性の細胞質を有していた.免疫染色ではcytokeratin,vimentinに陽性であり,電子顕微鏡像では細胞質内の渦巻状の中間径フィラメントの集族により核は圧排されていた.以上より,rhabdoid featureを呈した直腸癌と診断した.術後2か月で左鼠径部リンパ節転移を認め,化学療法を開始するも,術後5か月で死亡した.Malignant rhabdoid tumorの多くは幼小児期に発生する予後不良な腎原発腫瘍であり,消化管でrhabdoid cellを認めることはまれである.
    • Correction
    • Source
    • Cite
    • Save
    • Machine Reading By IdeaReader
    20
    References
    2
    Citations
    NaN
    KQI
    []