Skin manifestations of 144 patients with chronic arsenic poisoning in the Toroku area, Miyazaki.

1989 
宮崎県高千穂町土呂久地区における慢性砒素中毒症公害認定患者144名について, 15年以上にわたつて行われてきた検診結果に基づき, 皮膚症状を中心に分析, 検討した。1)男女比は71対73であるが, すでに55名(男32名, 女23名)が死亡している。2)色素沈着·脱失, 掌蹠の角化症, 躯幹部角化症の併発は144名中81名にみられ, これらの症状は加令とともに高度になる傾向を示した。3)表皮内癌の併発は144名中45名(31.3%)にみられた。4)皮膚浸潤癌は基底細胞癌1例のみであつた。5)死亡患者55名の死因は心疾患21名, 悪性新生物18名, 脳血管障害7名, その他9名であつた。6)悪性新生物による死亡患者18名の内訳は肺癌10名, 尿路癌2名, 乳癌, 癌性胸膜炎, 喉頭癌, 脈管肉腫, 悪性リンパ腫, 盲腸癌各1名であつた。
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