A Case of Primary Peritoneal Cystadenocarcinoma: Diagnosis, Treatment, and Clinical Course
2006
症例は80歳の女性で, 平成16年5月に軽度の下痢・腹痛・右下腹部腫瘤のために近医を受診した. 腹部CT, X線検査にて右下腹部に手拳大の腹壁浸潤を疑う嚢胞性腫瘤を認めた. 腫瘤は充実性成分を持ち, CT・MRI・FDG-PET・腫瘍マーカーなどより「虫垂癌・腹膜播種」と考えた. 手術時診断も同様であったが, 病理組織学的診断は乳頭状腺癌がclear cell carcinoma成分を持つ非常にまれな原発性腹膜嚢胞性腺癌であり, 中腎傍管 (paramesonephric duct/mullerian) 由来であると考えられた. 文献的には非常に予後の悪い癌であるが, 本症例においては外科的切除に加えてCDDP+TS-1の術後化学療法にて再発腫瘍の縮小を認め, 手術後17か月で外来通院治療中である.
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