A Trial Evaluation of Hepatic Fibrosis using New Tactile Sensor.

1997 
肝細胞癌は慢性肝炎や肝硬変を伴うため, 手術に際し肝臓の切除量が制限される. この切除量を決定するためにさまざまな評価法が報告されてきたが, 我々は肝臓の性状, すなわち肝臓の線維化の程度から肝臓の耐術能を評価する方法を報告してきた. 本研究では生検せずに肝臓の線維化を定量化する試みとして, 硬さセンサーを用いて肝臓の硬さを測定する意義を検討した. Thioacetamide (以下, TAAと略) を投与して肝硬変ラットを作成し, 既報に従って肝線維化率を求めた. またセンサーでは, 肝の硬さの指標としてΔf, stiffnessの値を得た. そしてそれらの相関関係を調べた. 肝線維化率はΔfとr=0.706, p<0.0009, またstiffnessとr=0.850, p<0.0001であり, いずれも有意な正の強い相関関係を得た. すなわち硬さセンサーは肝の線維化を客観的に容易にかつ迅速に数量化する上で有用である考えられた.
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