A CASE OF CYSTIC HEPATIC NEOPLASM WITH SPONTANEOUS NECROSIS

2009 
症例は66歳,女性.検診でC型肝炎を指摘され精査目的で当院受診.腹部エコーで肝S7-8に径4cmの辺縁高エコー,内部低エコーの腫瘤を認めた.Dopplerでは内部に血流を認めなかった.造影CTでは造影される乳頭状結節を伴う嚢胞性腫瘤を認めた.MRIでは腫瘤内部はT1強調像で低信号,T2強調像で高信号を呈し,造影MRIでは造影される乳頭状結節を認めた.肝嚢胞腺癌を否定できず手術を施行した.肝右上区域に肝外突出性の腫瘤を認め,横隔膜に癒着していた.肝右上区域切除・同部横隔膜合併切除を施行した.切除標本では内部に泥状物質の貯留を認め腫瘤壁は不均一に肥厚していた.病理所見では腫瘤は厚い線維層で被覆され,その内側にほぼ完全に壊死した層を認めた.一部に非壊死部を認め,銀染色で壊死以前には何らかの腫瘍性病変の存在が示唆された.良悪性の鑑別困難な肝嚢胞性腫瘤では自然壊死した腫瘍も考慮すべきであると思われた.
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