A case of acute myeloid leukemia with preceding leukemic infiltration to the uterus and vaginal cytology.

1988 
末梢血液中に白血病細胞が出現する以前の膣細胞診および子宮筋腫で摘出された子宮の組織標本に白血病細胞を認め, 3ヵ月後に末梢血液中にも白血病細胞が出現し, 骨髄生検などにより急性骨髄性白血病と診断された非常にまれな症例を報告した.52歳女性, 50歳で閉経. 昭和61年10月9日, 他医にて子宮筋腫の診断で単純子宮全摘術を受け, 組織診で「小円形細胞肉腫」とされた. このときの術前の膣スミアおよび内膜スミァを見直すと組織標本と同様の異常細胞があった. 同年12月24日当院産婦人科入院時の膣断端スミァに穎粒球系由来と思われる異常細胞を認めたが, 末梢血液像は昭和62年1月7日まで異常なかった. 昭和62年1月9日以降, 末梢血液中に骨髄芽球がみられ, 同年1月20日の骨髄穿刺で白血病細胞の増殖が確認された. 1月23目死亡したが, 剖検は行っていない.膣スミアは末梢血液中に白血病細胞が出現する以前に施行したもので, 穎粒球系由来と考えられる白血病細胞を多数認め, 核は類円形~楕円形, N/Cは大, 核内クロマチンは変性のため不明瞭だが, 1~3個の核小体を認めるものもあり, 細胞質は類円形, 一部裸核状や紡錘形であった. 摘出子宮にはASD-クロロアセテート・エステラーゼ陽性, LCA陰性の白血病細胞の浸潤が子宮頸部を中心に一部子宮体部にもみられた.
    • Correction
    • Source
    • Cite
    • Save
    • Machine Reading By IdeaReader
    0
    References
    0
    Citations
    NaN
    KQI
    []