A Clinical Study on the Significance of CEA Levels in Gallbladder Bile from Patients with Colorectal Cancer.

1997 
胆嚢胆汁CEAが大腸癌の潜在性肝転移の予知に有用であると報告されているが, その追跡調査や胆汁CEA上昇の機序に関しては不明である.今回これらの点に注目して大腸癌症例における胆汁CEA測定の意義について検討した.大腸癌肝転移例の胆汁CEA値は1, 182.9±1,624.7ng/mlで, 肝転移のない症例34.8±69.9ng/mlに比べて有意に高値であった.肝転移のない症例の追跡調査の結果, 初回手術時の胆汁CEA値が60ng/ml以上の症例は肝転移再発が有意に高かった (42.9%vs8%, p<0.05).肝転移巣のCEA染色能と胆汁CEA値の間には強い相関が認められた.以上より, 胆嚢胆汁CEA値は肝転移を強く反映し, 60ng/ml以上は潜在性肝転移再発の高危険群と思われた.さらに, 肝転移例における胆汁CEA値の上昇は肝転移巣より分泌されるCEAが強く影響していることが推測された.
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