INTUSSUSCEPTION OF THE SMALL INTESTINE AFTER REMOVAL OF A LONG ILEUS TUBE IN AN ADULT PATIENT
2001
症例は63歳,男性. 15歳の時外傷性脾臓破裂で脾臓摘出術をうけた. 1999年12月から6カ月間にイレウスを6回繰り返し,そのつど保存的に改善した. 2000年6月17日腹痛,嘔吐を主訴に入院.イレウスの診断でイレウス管を挿入したが回復せず, 6月28日小腸癒着剥離術を施行し,イレウス管を回腸末端部まで挿入留置し,手術を終了した. 7日後にイレウス管を抜去したが,その直後から嘔吐,腹痛が出現し,腹部CT検査,腹部超音波検査,再挿入したイレウス管からの造影検査で小腸腸重積症と診断した.自然整復を期待し経過観察したが軽快せず,術後50日目に再開腹した所空腸の腸重積を認め, Hutchinson手技による用手的整復術を施行した.腸管には腸重積の原因となる器質的疾患を認めず,イレウス管抜去を契機に発症した腸重積症と考えられた.術後3週間で軽快退院した.
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