A CASE OF INTESTINAL EMPHYSEMA WITH PNEUMOPERITONEUM IN WHICH .ALPHA.-GLUCOSIDASE INHIBITOR PARTOCIPATED

2007 
症例は75歳, 男性. 生来便秘症. 65歳頃より糖尿病に対してα-グルコシダーゼ阻害剤の投与を受けていた. 74歳で右肺癌, 直腸カルチノイド, 脳梗塞を指摘された. 右肺癌は放射線治療にて加療され, 直腸カルチノイドについては経過観察中であった. 右肺癌加療後の定期検査のため他院を受診し, 腹部膨満を指摘され, 腹部CT検査で腹腔内遊離ガスを認めたため, 消化管穿孔との診断で当院に紹介された. 血液検査および身体学的所見に乏しく, CT検査では腹腔内遊離ガスと小腸と上行結腸に腸管壁内ガスを認めたが, 積極的に消化管穿孔を示す所見は認めなかったため, 気腹症を伴う腸管気腫症と診断した. その成因はα-グルコシダーゼ阻害剤が関与した腸管内圧上昇と考えられ, 内服中止などの保存的治療を行い軽快した. 本邦における気腹症を伴う腸管気腫症へのα-グルコシダーゼ阻害剤が関与した論文報告は本症例を含めて5例であり, 稀な症例である.
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