Blood Conservation in Open-Heart Surgery. Avoiding Predonated Autologous Blood.

2000 
70例の連続する待期的開心術に対して貯血式自己血輸血を行わず無輸血開心術を試み, 自己血貯血の必要性の再評価とさらに無輸血を目指すための検討を行った. 結果は, 初回手術例では無輸血率は84.5%で, 再手術例では41.7%であった. 再手術例と術前貧血例で輸血率が高かったが, 無輸血手術が十分可能であり, 初回手術で貧血を認めない症例では無輸血率88.4%で自己血貯血は必要でないと考える. さらに現在自己血貯血の適応でない貧血例こそ自己血貯血を検討すべきで, 自己血貯血の適応の見直しが必要と思われる. 希釈式自己血輸血, 回収式自己血輸血, および術中トラネキム酸大量投与は無輸血開心術に有用であった. 無輸血率のさらなる向上のためには, 再手術例における体外循環前からの回収式自己血輸血の使用, 貯血式自己血輸血の併用, 術前貧血例に対して鉄剤投与などにより術前Hbをできるだけ上げておくことなどが必要と考える.
    • Correction
    • Source
    • Cite
    • Save
    • Machine Reading By IdeaReader
    0
    References
    1
    Citations
    NaN
    KQI
    []