Successful Third Surgery in Management of an Aortoesophageal Fistula due to a Thoracic Aortic Aneurysm

2007 
症例は70歳,男性.2005年5月1日吐血,下血,嚥下困難を主訴に近医を受診した.MRI検査および上部消化管内視鏡検査で胸部大動脈瘤食道穿破と診断され当科紹介となった.感染のコントロールおよび手術の侵襲度を考慮し,2期手術の施行を予定したが,食道断端の縫合不全により,3期手術とすることを余儀なくされた.胸部大動脈瘤食道穿破は救命例が少なく,治療法は確立されていないのが現状である.今回われわれは,これまで報告のなかった2期手術を選択しての食道縫合不全による縦隔炎の発生に対して,適切な治療方針を選択することにより良好な結果を得ることができた1症例を経験した.同疾患に対する治療方法を検討するうえにも,示唆に富む症例と思われたので,若干の文献的考察を加え報告する.
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