Clinicocytological features of endometrial clear-cell adenocarcinoma and mixed carcinoma with a clear-cell component.

1998 
子宮体部の明細胞腺癌は子宮体癌全体の約4%を占めるまれな組織型であり, 予後は不良とされている.当科では過去17年間に854例の子宮体癌症例を経験し, うち11例 (1.3%) が明細胞腺癌であった.明細胞腺癌をふくむ混合癌は4例 (0.47%) であった.摘出標本で病理組織学的に再検討可能であった純粋型明細胞腺癌8例と明細胞腺癌をふくむ混合癌4例の計12例について, その臨床像を検討するとともに, 明細胞腺癌部分を病理組織学的に亜分類し, その細胞像を検討した.細胞所見ではリンパ球と好中球を主体とする炎症性背景と壊死性背景を認めた.solid typeでは腫瘍細胞は主としてシート状配列で, tubularあるいはpapillaryをふくむmixed typeでは乳頭状配列あるいは重積性をもつ腫瘍細胞集塊も認めた.核は類円形で大型であった.しかし, solid typeでは一部に小型で大小不同も軽度な核を認めた.全例に裸核細胞の出現を認め, 多核細胞も半数に認めた.内膜増殖症の細胞像は全く認められなかった.混合癌3例に明細胞腺癌の成分が出現しており, 純粋型と同様の細胞所見を認めた.
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