A Case of Syphilis in a Pregnant Woman

2010 
症例は27歳の妊婦(妊娠23週)。妊娠18週時施行されたTPHA検査は陰性であった。当科初診時外陰部に扁平疣状の紅色丘疹を複数個,両手掌には鱗屑を伴う扁平隆起性で暗紅色の丘疹を複数個認めた。妊娠25週には外陰部の皮疹は消失していたが,両手掌の皮疹は増数し両足底にも同様の皮疹を認め,頬粘膜には白苔を伴う粘膜疹も認めた。臨床検査で凝集法32倍,RPR法32倍,TPHA法2560倍であった。AMPC 1g/日の合計4週間の内服治療にて皮疹は消失しその後妊娠の経過に問題なく妊娠37週で無事健康男児を出産した。男児のTPHA-IgM分画は出生時より陰性であったことより,母体から児への梅毒の感染は成立しなかったと考えた。梅毒の皮疹が疑われる場合すでに血清反応検査施行済みの場合でも血清反応陰性期を十分に考慮することがすみやかな診断,治療開始につながると思われる。
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