A Case of Infectious Endocarditis (IE)
2009
症例は26歳の女性,発熱と血小板減少の精査のため当院内科入院中に,右拇指腹側,掌蹠の紅斑を主訴に皮膚科を受診した。右拇指腹側に散在する圧痛を伴う紅斑と,手掌・足蹠には圧痛を伴わない紅斑が散在し,臨床検査で血小板数の低下,CRPの上昇,FDPの上昇よりDICが疑われ,血液塗抹検査では黄色ブドウ球菌が検出された。敗血症患者に認められた四肢末梢の紅斑より,感染性心内膜炎を疑い循環器内科に精査を依頼した。経胸壁超音波検査で左房後壁に20×10mmの疣贅が認められたため,感染性心内膜炎と診断し,当院心臓外科にて疣贅切除術が施行された。術後10日目には拇指腹側・掌蹠の紅斑は消失した。摘出した疣贅の細菌培養及び血液培養よりMRSAが検出され起因菌と考えた。本例の圧痛を伴う指腹の紅斑をOsler結節,疼痛のない掌蹠の紅斑はJaneway斑と考えた。
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