A CASE OF LAPAROSCOPIC CHOLECYSTECTOMY OCCURRING AFTER PTGBD IN AN ELDERLY PATIENT WITH ACUTE EMPHYSEMATOUS CHOLECYSTITIS

2010 
症例は87歳,女性.アルツハイマー型認知症にて施設入所中で,糖尿病も治療中であった.腹痛・嘔吐にて当科紹介となった.右季肋部の圧痛のみで腹膜刺激症状はなく,炎症反応も軽度であった.CT撮影の結果,胆嚢内のガス像を認め急性気腫性胆嚢炎を疑った.しかし,年齢・基礎疾患・比較的症状が緩和であることを考慮して消炎後の手術方針とし,即日経皮経肝胆嚢ドレナージ(percutaneous trans-hepatic gall bladder drainage:以下PTGBD)を施行した.胆汁培養では起炎菌は同定されなかった.胆嚢には穿孔を認め胆嚢周囲膿瘍を伴っていたが,入院8日目に腹腔鏡下胆嚢摘出術が可能であった.粘膜全体が壊死脱落し,急性壊死性胆嚢炎の所見であった.術後経過は良好で術後7日目に退院となった.ガイドライン上,急性気腫性胆嚢炎は重症急性胆嚢炎で緊急手術の適応となっている.しかし,全身状態なども考慮して適応を決めれば,待機的な腹腔鏡下手術も可能であると考えられた.
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