A CASE OF FOREIGN BODY GRANULOMA (GAUZE) SUSPECTED BY DIAGNOSTIC IMAGINGS

2001 
患者は62歳,女性. 19歳時に胃潰瘍にて胃切除術, 36歳時に帝王切開術の既往有り. 1997年5月21日上腹部痛を主訴に受診.左下腹部に小手拳大の腫瘤を認め,精査加療目的で入院となった.腹部超音波では,腫瘤触知部の走査では内部に一部線状高エコーを有する5cm大の低エコー腫瘤を認めた.腫瘤の辺縁は高エコーを示し周囲との境界は明瞭であった. CTでは辺縁に石灰化を伴った低吸収域として捉えられたが,質的診断は困難であった.開腹所見では腫瘤は小腸と強固に癒着しており,腫瘤を含めた小腸部分切除術を行った.摘出した腫瘤の病理組織学検査ではガーゼによる炎症反応を主体とした陳旧性結節病変の形成が認められた.本症の術前診断は種々の画像診断を駆使しても困難であるが,手術歴の既往がある患者で画像検査上非特異的腫瘤像が観察された場合には,ガーゼ異物などによる炎症性肉芽腫の存在も念頭に置き治療にあたるべきと考えられた.
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