A CASE OF SMALL BOWEL PERFORATION AFTER EXTRACORPOREAL SHOCK WAVE LITHOTRIPSY (ESWL) FOR URETHRAL STONE

尿管結石に対してESWLを施行した後, ESWLが原因で小腸穿孔による急性汎発性腹膜炎が発生した症例を経験した.症例は,左腹壁腫瘍切除術(開腹)の既往がある64歳,男性.左腎部分サンゴ状結石に対して9回目のESWLを腹臥位で行った3時間後から腹痛をきたした.翌日になっても症状は軽快せず来院した.腹部レントゲン・腹部CTにてfree airと腹水を認めたため消化管穿孔と診断し,緊急手術を施行した. ESWL施行部直下に癒着していた小腸に小孔を認め模状切除・縫合閉鎖術を行った.術後経過は良好であった. ESWLによる腸管穿孔の報告例は海外も含めて14例と極めて稀な合併症であるが,開腹歴があり腹臥位でESWLを行った症例では注意を要すると考えられた.