Comparison of clinical findings between Lowe syndrome and Dent disease with OCRL 1 mutation

2010 
現在Dent病の約10~15%はOCRL1遺伝子異常によると言われている1)。この一つの遺伝子異常が,Dent病とLowe症候群といった表現型の異なる疾患の病因となることは興味深い。今回われわれは,これら両疾患を経験することができたため,両疾患の共通点と差異に関して文献的考察を交え検討した。共通点はOCRL1遺伝子異常,近位尿細管機能障害 (U-β2MG高値),GOT,LDH,CPK等の逸脱酵素の上昇である。差異は,眼症状,神経症状 (発達遅滞) など,腎外症状の有無である。OCRL1遺伝子の異常は,Lowe症候群例ではexon10のmissense mutation,Dent2症例ではexon5のframe shiftであった。これまで報告されたexon4~7のnonsense mutationとframe shiftなどの切断変異は,ほぼ全例Dent病 (Dent2) 患者で認められ,表現型に違いを生む一つの要因と考えられた。
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