Benign mammary lesions likely to be misdiagnosed as malignancy : Phyllodes tumor( Benign mammary lesions likely to be misdiagnosed as carcinomas)

2003 
目的:乳腺細胞診で陽性にとられやすい腫瘍の一つに葉状腫瘍がある. 本腫瘍は良性-境界病変-悪性に分類され, 正しい診断と悪性度の予測が必要と思われる. そこで, 穿刺吸引細胞診標本を見直し, 間質細胞の性状を中心に再検討した.方法:36例の葉状腫瘍 (良性20例, 境界悪性15例, 悪性1例) を3群に分類し, 採取細胞量, 間質細胞集塊の細胞密度, 裸核状間質細胞の核形状, 裸核細胞の核径 (長径, 短径), 細胞診標本中の核分裂数, 相接する裸核細胞の出現頻度について比較検討を行った. また, 線維腺腫10例とも比較した.成績:葉状腫瘍は, 線維腺腫よりも円形裸核細胞の比率および相接する裸核細胞の出現頻度が有意に低かった. 境界病変葉状腫瘍は, 良性葉状腫瘍や線維腺腫より不整形核や核分裂数が有意に多かった. 核径は悪性度が増すにつれて大きくなったが, 有意差は得られなかった.結論:細胞診で上皮間質性の混合腫瘍を疑う際に, 間質細胞の性状の観察は線維腺腫と葉状腫瘍の鑑別に役立つものと期待される. また, 細胞像は葉状腫瘍の悪性度により異なっており, それぞれの組織像を反映しているものと思われた.
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