A case of peripheral pulmonary arterial aneurysm noted on medical examination

末梢性肺動脈瘤は非常に稀な疾患で, その多くは喀血などの症状を有するが, 今回は無症状で検診にて発見された孤立性末梢性肺動脈瘤の1例を経験した.症例は56歳の女性で, 来院時の胸部単純X線検査では右肺門部に40×25mmの辺縁鮮明な腫瘤影を認めた.造影CT検査では右中葉に強く造影される腫瘤影を認めたため血管造影検査を施行したところ, 腫瘤は右A4に連続して淡く造影された.以上より孤立性の末梢性肺動脈瘤を疑い外科的治療を選択した.術後経過は良好で, 7ヵ月過ぎた現在, 外来にて経過観察中である.