A CASE OF SPARGANOSIS MANSONI OF THE BREAST FORMING A MASS

2004 
乳房に腫瘤を形成したマンソン孤虫症を経験した.症例は78歳,女性.ニワトリ,カエル,ナマズ,ヘビを生食したことはなく,飲料水は水道水である.左乳房に20×16mmの腫瘤,左腋窩にリンパ節の腫大を認めた.腫瘤は類円形で境界は不明瞭,軟性硬.超音波では,内部不均一で境界不明瞭な高エコー腫瘤を認めた. MMGではだるま型の高濃度類円形腫瘤を認め,辺縁は微細鋸歯状であったが石灰化はなかった.以上の所見より脂肪織炎または癌を疑った.生検前ABCのcell blockで,石灰小体を有するマンソン孤虫を認めた.切除生検では膿瘍の中に,白色紐状の変性した虫体を認めた.マンソン孤虫がたまたま乳腺近傍の皮下脂肪織内に寄生した場合には,乳癌との鑑別が重要になるが,腫瘤が変形や移動とすれば術前診断の助けになる.切除生検前のABCでは虫体が採取されることがあり有用である.
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