A CASE REPORT OF A PSEUDOANEURYSM FORMED IN A BILOMA AFTER INTRAHEPATIC ARTERIAL CHEMOTHERAPY FOR HEPATIC METASTASES PRESENTED WITH MELENA OF UNKNOWN ORIGIN

2008 
肝動注療法後のbiloma内にpseudoaneurysmが形成され原因不明の下血として発症した1例を経験した.症例は73歳,男性.上行結腸癌同時性多発肝転移にて回盲部切除術,胆嚢摘出術,肝動脈リザーバー留置術後に肝動注化学療法を施行した.5カ月後に肝内側区の梗塞と肝門部から肝S4にかけてのbilomaを認めた.CPT-11による全身化学療法に変更し約1年後に肝転移は消失したがbilomaに変化を認めなかった.その後下血をきたし入院した.入院から3度目のCTでbiloma内にpseudoaneurysmが認められ,MRIでbiloma内への出血と診断された.肝動脈塞栓術を施行し下血は軽快した.5カ月後,再度下血が出現.初回とは別の血管に形成されたpseudoaneurysmに塞栓術を施行した.出血源の確定にはCTを繰り返し撮影することが有用であり肝動注療法においてはbilomaの部位にpseudoaneurysmが繰り返し形成される可能性を念頭におくべきである.
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