A CASE OF RECTAL CANCER WITH CANCER IN AN ANAL FISTULA

2007 
症例は87歳, 男性. 血便, 肛門痛を主訴に当院受診となった. 32歳時に痔瘻を指摘され切開の既往があった. 3時, 9時方向に痔瘻の手術瘢痕と2次口を認め, 直腸指診では肛門管の6時方向に母指頭大の疼痛伴う弾性硬な腫瘤を触知した. また肛門縁より約4cmの直腸左側壁より前壁にかけて可動性のない硬結伴う腫瘤を触知した. 瘻孔からの排膿は認めなかった. 精査の結果, 直腸Rb腫瘍の生検で中分化型腺癌の診断を得た. 痔瘻部結節からの生検では悪性所見は認めなかった. 痔瘻を伴う直腸癌の診断で腹会陰式直腸切断術, D2郭清を施行した. 病理組織診断で直腸癌は中分化型腺癌2型, 40×45mm, pA, pN1 (1/7), sH0, cP0, cM0, fStage, IIIa, であった. 痔瘻部には粘液癌を認め, 直腸癌と痔瘻癌は組織学的にも連続性は認められなかった. 今回, 直腸と痔瘻部の重複癌の1例を経験した. 直腸癌と痔瘻癌の重複は稀であり文献的考察を加え報告する.
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