A Case of Primary Pulmonary Choriocarcinoma With Brain Metastasis Who Received Combined Modality Treatment.

2002 
背景. 絨毛癌は通常, 女性で妊娠に関連して絨毛細胞から発生する腫瘍であり, 稀に男性で睾丸腫瘍として発生する. 肺原発絨毛癌はきわめて稀であり, 報告例の多くは予後が不良である. 症例. 42歳男性. 初発症状は脳転移による痙攣であったが, その2年前に胸部X線写真・CT写真にて右上葉に嚢胞壁に接する腫瘤が確認されており, 同腫瘤が増大・分葉化していた. 経皮的肺生検では巨細胞癌と診断された. 脳以外に転移がなかったため, 脳腫瘍摘出後, 原発巣に対しても手術 (右上葉・胸壁合併切除) を行った.術後の病理診断は絨毛癌であったため, 睾丸も検索したが異常は認められなかった. 肺絨毛癌は高率に転移再発することが知られているため, 術後胸部放射線治療 (40Gy) とCDDP+VP-16による化学療法を4コース行った. 術後1年6カ月間経過するが血清hCG値の再上昇, 画像上の再発は認められない. 結論. 脳転移を伴いながら集学的治療により術後1年6カ月間再発を認めない男性肺絨毛癌症例を経験した.肺原発絨毛癌は稀な腫瘍であり, hCG産生巨細胞癌との異同について議論があるが, 手術と術後補助療法によって予後が改善する可能性がある.
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