Clinical Study of the Influence of Bruxism on Molar Furcation Involvement.

1997 
大臼歯の根分岐部病変に及ぼすブラキシズムの影響を臨床的に検討する目的で, 実験1として根分岐部病変を有する被験者45人の根分岐部病変の程度, 歯周炎の程度, ブラキシズムの程度を調べ, さらに実験2として実験1の検査後22ヵ月間の歯周病の管理と再診査に応じた37人を, 実験1の検査後オクルーザルスプリント1年以上装着者と短期間のみ装着者に分け, 根分岐部病変の変化, 分岐部病変歯肉縁下の細菌叢とくにPor-phyromonas gingivalis, prevotella intermedia, Actinobacillus actinomycetemcomitansの総菌数に対する割合を間接蛍光抗体法により調べた。その結果, 大臼歯の根分岐部病変の程度はブラキシズムの程度が強いほど進行していた。オクルーザルスプリント長期間装着者には分岐部病変の改善が認められ, 短期装着者との間に差がみられた。一方分岐部病変歯肉縁下のP. gingivalis, P. intermedia, A. actinomycetemcomitansの総菌数に対する割合は, スプリント長期装着者と短期装着者との間で差はなく, スプリント装着による分岐部病変の改善には, 細菌叢の影響は少なく, 咬合性外傷改善の影響が反映していると考えられた。以上より夜間ブラキシズムは, 大臼歯の根分岐部病変に影響を及ぼしていることが示唆された。
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