A CASE OF HEPATOCELLULAR CARCINOMA IN A PATIENT WITH HEMOPHILIA A ASSOCIATED WITH HUMAN IMMUNODEFICIENCY VIRUS INFECTION

2003 
HIV陽性の血友病に肝細胞癌(HCC)を合併した1例を経験した.症例は52歳,男性.学童期に血友病と診断され,輸血および非加熱製剤投与によると思われるHCVとHIV感染を合併していた.平成14年12月に腹部CTにて,肝S6に占拠性病変を認めたためHCCの診断で手術目的に入院となった. S6の肝細胞癌,肝硬変に伴う脾機能亢進症と診断,肝S6部分切除術,脾臓摘出術を施行した.術前より血小板,第VIII因子製剤を投与し,術後は新鮮凍結血漿,第VIII因子製剤を1週間にわたり連日投与した.術前のCD4値は144/μlと低値で易感染状態であったが,術後は合併症を認めず,第2病日より食事を開始し第19病日に退院となった. HIV治療薬の進歩によりHIV感染者の生命予後が改善しており, HIV感染者の肝硬変,肝細胞癌合併症例の増加が予想される.医療従事者への感染予防対策を含めた周術期管理のあり方を考える必要がある.
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